最近、英語の勉強をはじめたんだけど1ヵ月後の英検5級受検で合格できるか不安なんですよね…
はじめての受検じゃ不安だよね。
英検5級は中学初級程度のレベルとされていますが、しっかり準備すれば小学生でも十分に合格を狙ると思います。
今回は英検1級/TOEIC満点のKANA先生に小学生が英検5級に合格するための勉強法や考え方を教えてもらいます。
英検5級のレベルは
英検5級は、中学初級程度で「初歩的な英語を理解することができ、またそれを使って表現することができる」レベルと設定されています。
中学生レベルとされていますが、しっかり準備すれば小学生でも十分に合格を狙ると思います。
私も小4で英検5級を受験したけど、受験会場には私より小さい小学校低学年の子も多かったし逆に中学生以上のお兄さん、お姉さんも沢山いたよ。
小学生が受験する意義
小学生にとって、中学初級レベルである英検5級を持っていることは、中学で本格的にはじまる英語学習を先取りする形で開始することが出来ます。
また段階的に難しくなっていく検定の最初の級を受けることで、より上の級を目指す意欲も湧いてくる効果もあると思います。
私は昨年、中学受験をして中高一貫校に進学しましたが、半分以上の同級生が英検を取得していて、既に英検3級や準2級に合格している同級生も数人いました。
ちなみに私も小5で英検4級に合格しました。
中高一貫校などでは、小学生時代から英検受験などで英語学習をしておくことで中学校で本格的にはじまる英語学習をスムーズにスタートできます。
中学受験でも
2022年の首都圏中学入試では、146校(私立中145校、国立中1校)が「英語(選択)入試」を実施しました。2021年と比較すると3校増加しました(2021年143校)
英語入試が増加している背景としては、小学校で英語が必修科目(小学5年生から)となったこと、そして大学の英語入試の難化が挙げられます。
受験科目には無くても、英検の級によって加点される学校もあるので、中学受験において英語学習は重要になっています。
英検5級の試験内容
英検5級は、一次試験(筆記・リスニング)とスピーキングテスト(コンピュータ端末を利用した録音形式)があります。
一次試験
一次試験は、筆記試験とリスニングテストの2部構成で、解答形式はマーク式です。
筆記試験は25分で、リーディングの技能が判定されます。リスニングテストは約20分で、筆記試験に続いて実施されます。
問題の構成は下記のとおりです。
英検5級にはスピーキングテストもありますが5級のスピーキングテストは、一次試験の合否に関係なく受験できるテストです。合格者には「5級スピーキングテスト合格」という資格が認定されます。
各大問ごとの詳しい解説を下記記事で紹介しています!
小学生が英検5級に合格するための勉強法
では、小学生が英検5級に合格するための具体的な勉強法をご紹介します!
小学生が英検5級に合格するためにおススメの市販教材
単語
文法
過去問
英検5級 過去6回全問題集+英検公式サイトに掲載されている直近3回分の過去問
小学生が英検5級に合格するためには「単語」「文法ルール」を勉強して受験直前に過去問に取り組むのが王道です。
では、具体的な勉強計画をご紹介します!
英検5級に合格するための勉強計画
単語
まずは、単語です。
ただ単語を覚える前に、まずはフォニックスのルールを覚えることをオススメしています。
単語の暗記は「英検5級 でる順パス単」を使いますが、1日に70語づつ覚えていきます。
同じ70個を3日連続で取り組みます。
英検5級の単語は約600語なので9回取り組むと1周できます。
3日連続でやっても約1ヵ月で終わります。
約200語ごとに、そこまでの全単語を覚えているかチェックします。
記憶のメカニズム的には単語に接する頻度を高めることで記憶に定着すると言われているので記憶できていない単語などはチェックをしておいて覚える日でなくて単語を目にして発音して、日本語の意味を確認するくらいはやっておきたいところです。
単語帳を使った英単語の覚え方
その日に憶える単語は単語帳の単語を見ながら「英語の発音」を発声して、日本語の意味を発声することを5回繰り返します。
「英検5級 でる順パス単」はアプリで音声が聞けるので1回目は確実に音声を確認してから取り組みましょう。
その後に、赤シートで隠して単語を見て「正しく発音できるか?」「正しい日本語訳を言えるか?」を確認します。
詳しいやり方はYouTubeの動画でも紹介しています!
文法
小学生が英検を受験する上での英語のルールを理解する必要があります。
オススメしているテキストのが「英検5級 を ひとつひとつわかりやすく。」です。
英語のルールである文法事項が小学生にも、わかりやすいイラスト付きで紹介されています。
「英検5級 を ひとつひとつわかりやすく。」はルールの説明と例文(英文/日本語訳)が左側のページ、その内容の練習問題が右側のページに載っています。
1周目は左側のルールの説明と例文(英文/日本語訳)だけやります。
例文は英文を隠して、日本語訳を見て英文が言えるかどうかをチェックします。
単語は、「英検5級 でる順パス単」で覚えるので「英検5級 を ひとつひとつわかりやすく。」では英語のルール部分だけをやります。
「英検5級 を ひとつひとつわかりやすく。」の番号で言うと5番~29番をやります。
最低でも2周はしたいので1日2単元づつやると1ヵ月弱で2周できます。
1周目は3日やったら、4日目は前の3日にやったルールを覚えているかチェックします。
チェックの方法は例文の英文を隠して、日本語訳を見て英文が言えるかどうかをチェックします。
同時進行で英単語を覚えていくと2周目を開始する時には英単語もある程度は覚えているので2周目は右側の練習問題を解いていきます。
ちなみに1周目は5番からやりましたが2周目の練習問題は1番から取り組みます。
2周目の練習問題は1日に3ページづつくらいでやると1ヵ月弱で終わります。
過去問
「英単語」と「英文法」を計画通りに取り組めば、英検5級に合格するための力は身に付いていると思います。
受験日の遅くても1週間前からは、過去問に取り組みます。
過去問は「英検5級 過去6回全問題集」で時間を計って練習します。
英検5級の試験時間は筆記試験25分と、リスニングテスト約20分です。
1日1回分で6日で過去6回分が終わります。
過去問を解いたら、しっかり丸付けをして、間違えた問題は見直し、解き直しを繰り返すことで合格につながる英語力が付いていきます。
直前に英検公式サイトに掲載されている直近3回分の過去問にも取り組みましょう!
合格ライン
2015年度までの英検5級の試験は、設問ごとに配点は1点で、合計点が合格点以上であれば合格でした。しかし2016年度からは、技能ごとに算出されたCSEスコアという指標をもとに合否が判定されるようになり、その結果、何問正解すれば合格なのか、はっきりとはわからなくなりました。
ただし日本英語検定協会は、CSEスコアによる合否判定に切り替えた2016年に「各技能6割程度の正答率の受験者の多くが合格した」と発表しており、今後も6割程度の正答率が合格ラインだと予測されます。
合格ラインは、はっきりとはわからなくなりましたが、これまで紹介してきた勉強法を続ければ過去問で8割前後の正答率が出せるようになっているのではないでしょうか?
試験当日の対策
試験会場には余裕を持って到着できるようにしておきましょう。
私が小4で英検5級を受験した時は、とにかく緊張したのを覚えています。
それまでも塾の模試などを受験した経験はありましたが本番の試験は、はじめてだったので緊張しました。その後、英検4級も受験しましたが5級の時ほどは緊張しませんでした。
英検5級を受験した時の緊張を上回る緊張をしたのが中学受験で第一志望の学校を受けた時でしたが、その前に受けた第2志望、第3志望の学校の受験では、緊張はしましたが「英検5級の時ほどじゃないな」とか考えていました。
試験会場に早めに到着したら、トイレを済ませて、心を静めて受験に挑めるようにしましょう。
持ち物
- 受験票
- HBの黒鉛筆/シャープペンシル
- 消しゴム
- マスク(予備も持たせる)
- うわばき(受験票に「持ち物:うわばき」と記載されている場合)
- 腕時計
- ハンカチ/ティッシュ
- 防寒着(季節によって)
保護者は、筆記試験開始5分前(集合時間の25分後)まで付き添い可能です。個人情報の記入などを手伝うこともできます。以前は、試験会場内に「保護者控室」があって待機できましたがコロナ以降は「保護者控室」はなくなっているようです。
また、携帯電話を持っている受験者には、試験中は電源を切るよう試験監督者から指示があります。子供自身で電源を切ることができない場合は、保護者が管理しましょう。
※コロナでルールが変更になっている可能性もあります。英検の公式ホームページなどで最新の情報をチェックしておきましょう!
結果
結果は、来週末に出るようです。
結果が出たら追記したいと思います。
まとめ
今回は英検1級/TOEIC満点のKANA先生に小学生が英検5級に合格するための勉強法や考え方を教えてもらいました。
現在、中学1年生の娘が中学に進学してからの定期テストなどを受けてみて感じるのは中学校入学前に英語学習は開始しておいた方が良いと言うことです。
娘の場合は小5までは英語学習を継続していましたが、小6の1年間は中学受験の勉強に集中してしまい英語学習を中断してしました。
中学受験の勉強も大切ですが、ペースを緩めてでも英語学習は続けるべきだったと思っています。
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